ユーマちゃんのブログ

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(1) Wikipediaの仕組み

Wikipediaの仕組み」と大雑把な題名を付けましたがもっと言えば「Wikipediaの編集・修正・管理の仕組み」です。レポートや論文、調べ学習ではしばしば「Wikipediaの扱いには気を付けなさい」と言われますが、特にその理由を説明された覚えはありません。そこで、ここではWikipediaを編集・管理する側の目線からその理由を探っていきたいと思います。

実はWikipediaのページには色々と機能がついていて、その機能をある程度知っていれば情報の確かさを量るうえで多少は役に立つと思います。(次回以降)

 

☆編集は誰でも一瞬でできる☆

Wikipediaの素晴らしいところであり、弱点でもあるところは誰でも一瞬で編集できることです。一瞬とは比喩ではなく、本当に一瞬でできます。

例えば「著作権」というページを開きます。

 

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そして右上に表示された「ソースを編集」というボタンを押すと...

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そのまま編集画面が出てきます。

ここまでユーザー登録やログインは全く必要ありません。中身を適当に変えてワンクリックで改ざんすることができます。

 

☆いたずら・悪意のある改ざんをどう防ぐか☆

つまり、Wikipediaを改ざんすることは超簡単なわけです。これでは小学生でもいたずらで編集を行えてしまいます。

だったらそういった改ざんを防ぐためにはどうすればいいんだろか、ということを人は考えます。普通の人ならそう考えますし、実際多くの「信頼性の高いサイト」は容易に編集することはできません。多くの認証やら資格やらが必要です。しかしWikipediaはそういうものとは違います。編集はあくまで世界中の誰にとっても可能なものなのです。

 

☆編集を防ぐのではなく、間違いをスムーズに修正する☆

では、どうやってWikipediaが間違いを防ぐか。それは簡単な話で、誰かが修正してくれれば良いわけです。編集したユーザー(匿名の場合はIPアドレス)の情報と変更内容や時間etc...はすべて編集履歴に保持されます。履歴は誰でも見ることができます。先ほどの「ソースを編集」ボタンの右に「履歴」というボタンがあります。そこを押すとこんな感じで編集履歴が表示されます。

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ここでは誰がいつどこをどうやって変えたかを見ることができます。登録したユーザーであればコンタクトを取ることもできます。どこをどのように変更したかは「選択した版同士を比較」ボタンで行うことができます。

こんな感じ。

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このように以前は何が書いてあってどのように編集されたかを簡単に見ることができます。Wikipediaにおける情報は削除されたものでもほとんどが履歴として保存されています。以前のバージョンに戻すことは誰でも簡単にできるので、改ざんされても誰かが戻せば終わりです。

ちなみによく芸能人がスキャンダル報道の影響でページをめちゃくちゃに荒らされる、ということがありますが、そういった炎上ケースには「ページを保護する」という機能によって一時的にページを守ることができます。詳しくは後述。

 

Wikipediaにおけるルール☆

ここまでまるでWikipediaが無法地帯のように書いてきましたが、実際はそんなことありません。当然色々なルールがあります。悪質な編集を行うとBAN的な扱いもされるし、編集者がちゃんと「対話」しないとまたしてもBANされます。BANというとアレですが、要するに編集できなくなります。

「対話」と書きましたが、実はWikipediaにはコミュニケーションスペースが各ページについています。ここでは主に編集者同士で内容について話し合ったり、質問や議論(討論とは違う)も行われます。このスペースにおいて、確認や意見の募集をしてから編集は行われることが推奨されています。

著作権」のページには一個しかなっかったけど...こんな感じ。左上の「ノート」から見ることができます。

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他にもたくさんルールがありますが、それよりも先にWikipediaのコンセプトを説明した方が早いので次回はそれ書きます。